えめばら園

Philosophier' Er nicht, Herr Schatz, und komm' Er her. Jetzt wird gefrühstückt. Jedes Ding hat seine Zeit.

実験用サルの不足と中国 Tian (2021)

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/jmp.12528

  • Tian C. Y. (2021). China is facing serious experimental monkey shortage during the COVID-19 lockdown. Journal of Medical Primatology, 50(4), 225–227. https://doi.org/10.1111/jmp.12528
  • 中国はおよそ30万匹を飼育する世界最大のサル飼育国であり(うち80〜85%がカニクイザル)、米国が輸入する実験用サルの7割が中国からのものである。
  • 中国では需要と供給のバランスをとるために2010年以降カニクイザルの輸入を禁止した。これには、飼育コロニーの遺伝的多様性を減少させる懸念がある。
  • 実験用サルの需要は年々増加し、販売価格も急増している(1匹あたりの販売価格は2018年に1,800米ドル、2020年には7,000米ドル)。これにより、入手可能性に深刻な問題が生じてきている。
  • さらに、飼育コロニーは高齢化・少子化が進んでおり、将来的な需要増には応えられない。
  • 加えて、2020年に新型コロナウイルス感染症が流行すると、中国はサルを含む生物の輸出入を禁止した。
  • これらを踏まえると、実験用サル、特にカニクイザルの不足はさらに加速すると考えられる。


  • サル不足に対応するための提言
    • 中国はサル飼育センターの建設を支援すべきである。
    • 中国はサルの輸入を許可すべきである。
    • 長期的な頭数維持と繁殖計画を策定すべきである。
    • コロナに対しては、ワンヘルスが有効な対策となりうる。サルは動物倫理に従いながら、科学的・合理的に使用されるべきである。