えめばら園

Philosophier' Er nicht, Herr Schatz, und komm' Er her. Jetzt wird gefrühstückt. Jedes Ding hat seine Zeit.

2012-08-01から1ヶ月間の記事一覧

道徳の正当化(1)――啓蒙主義の企て マッキンタイア[1984=1993]

美徳なき時代作者: アラスデアマッキンタイア,Alasdair MacIntyre,篠崎栄出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1993/08/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (28件) を見る美徳なき時代 目次 第4章 先行の文化と、道徳の正当化…

道徳の正当化(2)――失敗の理由 マッキンタイア[1984=1993]

美徳なき時代作者: アラスデアマッキンタイア,Alasdair MacIntyre,篠崎栄出版社/メーカー: みすず書房発売日: 1993/08/20メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 25回この商品を含むブログ (28件) を見る 目次 第4章 先行の文化と、道徳の正当化という啓蒙主…

道徳的判断における規則/推論の役割を擁護する Mallon and Nichols[2010]

The Moral Psychology Handbook作者: John M. Doris,Fiery Cushman,Joshua D. Greene,Gilbert Harman,Daniel Kelly出版社/メーカー: Oxford Univ Pr on Demand発売日: 2010/07/06メディア: ハードカバー クリック: 4回この商品を含むブログを見る John M. Do…

決断とその忘却 Gilbert (1989) 

On Social Facts作者: Margaret Gilbert出版社/メーカー: Princeton University Press発売日: 1992/03/23メディア: ペーパーバック クリック: 4回この商品を含むブログを見るOn Social Facts Gilbert, M [1989] On Social Fact (Princeton Univ Pr) 脳をいじ…

信原「手段は意図的行為ではない」 野矢 (1999)

http://repository.dl.itc.u-tokyo.ac.jp/dspace/bitstream/2261/28678/1/tkr001002.pdf 野矢茂樹 (1999) 「行為とできごとに関するいくつかの所見」(哲学・科学史論叢 第一号 pp. 39-78) 「窓を開け、部屋に風を入れることにおいて私〔野矢〕が二つの意図…

直観の構成主義的モデル――実験哲学と存在論 Thomasson (2012)

http://secure.pdcnet.org/monist/content/monist_2012_0095_0002_0175_0199 Thomasson, A. (2012) Experimental Philosophy and the Methods of Ontology 存在論と概念分析 概念分析は近年様々な攻撃にさらされてきた。この論文では存在論上の議論に焦点を…

自己欺瞞と妄想の関係性 Mele (2009)

Delusion and Self-Deception: Affective and Motivational Influences on Belief Formation (Macquarie Monographs in Cognitive Science)作者: Tim Bayne,Jordi Fernández出版社/メーカー: Psychology Press発売日: 2009/02/20メディア: ハードカバー クリ…

注意は常に知覚内容に影響する Nanay (2010)

http://analysis.oxfordjournals.org/content/70/2/263 Nanay, B. (2010). Attention and perceptual content. Analysis, 70(2): 263−270. 知覚経験の志向説と反例 ・知覚経験の志向説:知覚経験の現象的性質は、その知覚経験の内容にSVする →この見解には、…